そもそも国家資格って?

これって資格詐欺?

 資格詐欺というのは、別名資格商法、士(さむらい)商法などと呼ばれています。資格取得のためにスクールに通ったり、通信教育で学んだりという人は少なくありません。資格詐欺の場合は、その多くは就職に有利になる資格だと言ったり、資格を取れば仕事を斡旋したり、仕事を提供するというようなものがほとんどです。
 もちろん実際に就職に有利となる、実力を測るための目安となる民間資格はたくさんあります。ですが、まったく企業で重要視されない資格を、権威ある資格であるかのように装ったり、国家資格を装ったり、公的資格であった過去のものなのに公的資格を名乗ったり、場合によっては国家資格になる予定などといった謳い文句で授業料や教育費用を取る事が目的の資格も存在します。
 また、仕事を斡旋したり、資格修得後に仕事を提供したりするというような形の資格を、業務提供誘引販売取引といいます。業務提供誘引販売取引そのものは違法ではありませんが、実際に資格詐欺が最も多いジャンルですので、厳しい規定がなされています。実際に資格を取っても仕事がもらえなかったり、いつまでも資格が取れなかったり、などのケースもあります。
 そして、国家資格や公的資格と呼ばれる資格のための通信教育で多いのは、途中で受講をやめてしまった人に契約解除されてはいないなどの理由で、再契約を促す、契約の解除のためなどの理由を付けてお金を取ろうとするケースもあります。知名度は高いものの、実務内容そのものはあまり知られていない物がターゲットになりやすく、国家試験の受験資格があるようなものを、受験資格のない人に教えなかったりする事もあります。
 そのほか、資格を持っていないとこの仕事に就くことができないと誤解させるようなものもあります。こうした詐欺に引っかからないようにするには、ちょっとした調べる手間をかけるだけで回避できるのですが、今も資格詐欺にあう人は後を絶ちません。資格を取って仕事や就職で有利になりたいのであれば、幅広く情報収集してからでなければお金は支払うべきではありません。