運転に関する国家資格
運転に関する国家資格を紹介します。運転に関する国家資格は何を運転するのか、誰かを乗せる必要があるのかによって、種類が別れています。車や二輪車の運転免許も、細かにランク分けされていますし、電車や飛行機の運転となれば、やはり免許がなければ運転できません。かっこ内は、その国家資格の根拠となる法律です。
●運転免許証(道路交通法)
もっともなじみが深い国家試験といえば、いわゆる普通免許のことでしょう。第一種運転免許は、動かせる車の重量や種類に対して制限があり、普通免許、中型免許、大型免許、大型自動二輪車免許、普通自動二輪車免許、小型特殊自動車免許、原動機付自転車免許、牽(けん)引免許など、それぞれ自覚がなければ運転できません。第二種運転免許が必要になるのは、営業ナンバーの車を運転する場合や、運転代行業で人の車に人を乗せる場合です。運転免許も国家資格ですが、通常は自動車教習所で卒業検定を貰えれば、実技試験は必要ありません。公安委員会の指定を受けた教習所で、一定の教習を受ければ、国家試験でもある技能試験の免除が受けられるからです。自動車教習所はよっぽどのことがない限り、卒業することができますから、自分で免許センターに行って技能試験を受けるよりは、よっぽど簡単に免許を手に入れることができます。また、車の運転免許は最もなじみのある資格ですが、意外と種類が多く、タクシーやバスの運転手を目指すのであれば第二種運転免許、指定自動車教習所指導員や駐車監視員になるには別途免許が必要になります。道路交通法による運転免許は、以下の通りです。
・第一種運転免許
・第二種運転免許
・仮運転免許
・指定自動車教習所指導員
●運行管理者(貨物自動車運送事業法)
事業用自動車の安全輸送を担う責任者で、運航スケジュールや運転手の保守管理などが主な仕事です。運行管理で1年以上の実務経験がある人、自動車事故対策機構が行う基礎講習を終えた人に主権資格があり、運行管理者試験に合格した人の中から専任されます。運行管理者試験の合格率は50%前後です。
●動力車操縦者(鉄道営業法)
電車の運転手さんです。通常は鉄道会社の研修センターで学んでから国家試験を受けることになります。新規開業した鉄道会社などは、自前の研修センターをもっていないため、外部からの研修者を受け入れてくれる研修所で、自腹で講習を受けられる場合もあります。ですから、資格取得の前に採用試験に合格しなければいけないことになります。
●航空従事者(航空法)
航空機のパイロットになるために必要な資格です。操縦士の免許は3種類で、定期運送用操縦士、事業用操縦士、自家用操縦士になります。自家用操縦士は文字通り自家用のもの、ヘリやビジネスジェットなどを飛ばす事が出来ます。趣味でヘリを飛ばしたい人などは、この資格を取ります。事業用操縦士は自家用操縦士が運転できるもののほか、副操縦士にもなれます。定期運送用操縦士は、定期航路の機長となるのに必要な資格です。