車の整備に関する国家資格
車の整備に関する国家資格を紹介します。車の整備を行うには特に資格は必要ありませんが、必置資格ですので、整備で食べていきたいのであればぜひとも欲しい資格です。自動車整備士と、整備管理者の資格があり、整備管理者はレンタカーやバス、タクシーなどの整備を管理するものです。かっこ内は、その国家資格の根拠となる法律です
●自動車整備士(道路運送車両法)
使用者が自分ではない車、つまりはお客さんの車を整備・メンテナンスする仕事です。1級、2級、3級、特殊の4資格があり、自動車分解整備事業者は、総工員数に対して、一定数の自動車整備士有資格者が必要になります。資格が無くても整備は可能で、この場合は整備工や工員などと呼ばれます。1級の合格率は10%程度、3級は70%程度が目安です。
1級大型自動車整備士の種類は1級大型自動車整備士、1級小型自動車整備士、1級二輪自動車整備士の三種類ですが、1級大型自動車整備士、1級二輪自動車整備士の資格試験は現在未実施です。
2級自動車整備士は、2級ガソリン自動車整備士、2級ジーゼル自動車整備士、2級自動車シャシ整備士、2級二輪自動車整備士の4種類です。
3級自動車整備士は、3級自動車シャシ整備士、3級自動車ガソリン・エンジン整備士、3級自動車ジーゼル・エンジン整備士、三級二輪自動車整備士の4種類です。
特殊整備士は、自動車タイヤ整備士、自動車電気装置整備士、自動車車体整備士の3種類です。自動車整備専門学校修了者は、実務経験なしで受験可能です。
●整備管理者(道路運送車両法)
レンタカー業者や、バス、タクシー業の企業で、一定規模以上の場合に必置義務がある、車の点検や、整備を管理するための資格です。自動車整備士の国家資格を持つ人、もしくは整備・整備の管理で2年以上の実務経験があり、整備管理者選任前研修を終了した人になります。選任制ですので、特に試験等はありません。