工業系国家資格
工業系国家資格を紹介します。施工も、施工後も安全が求められるものですから、工業に関わる技能士は多く、さまざまな職種のスペシャリストが存在します。その他、技士や作業主任者ももちろん重要な役割となっています。かっこ内は、その国家資格の根拠となる法律です。
●ボイラー技士・ボイラー整備士・ボイラー溶接士・ボイラー取扱作業主任者(労働安全衛生法)
ボイラー技士は、銭湯や工場など、大きなボイラーの点検や安全管理を行う人です(もちろん、家庭用のボイラーには不要)。ボイラー整備士は、文字通りボイラーの整備を行える資格、ボイラー溶接士はボイラー溶接を行える資格です。ボイラー取扱作業主任者は、大きなボイラーの取り付けの際に設置義務がある作業主任者です。ボイラー技士の資格だけあっても溶接や整備はできませんし、ボイラー整備士の資格だけでは溶接や安全管理は行えません。また、ボイラー溶接士のみ、免許に有効期限があって更新が必要になっています。
●特定化学物質等作業主任者(労働安全衛生法)
作業主任者のひとつで、工場などで現場の人達の健康や安全のために、設備の点検などを行います。特定化学物質を扱う作業が必要な現場では、特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者技能講習を修了した人の中から、特定化学物質等作業主任者を選ばなければいけません。必置資のひとつですが、事業者が選定するため、受講して終了検定に合格しても、特定化学物質作業主任者資格ではなく、その資格を貰える資格を持っている、ということになります。
●技能士(職業能力開発促進法)
工業に関わる技能士は多く、さまざまな職種のスペシャリストが存在します。工業系の技能士は以下の通りです。
- ガラス製品製造技能士
- ほうろう加工技能士
- 陶磁器製造技能士
- ファインセラミックス製品製造技能士
- 金属溶解技能士
- 鋳造技能士
- 鍛造技能士
- 金属熱処理技能士
- 粉末冶金技能士
- 機械加工技能士
- 放電加工技能士
- 金型製作技能士
- 金属プレス加工技能士
- 鉄工技能士
- 工場板金技能士
- 工業彫刻技能士
- めっき技能士
- アルミニウム陽極酸化処理技能士
- 溶射技能士
- 金属ばね製造技能士
- 仕上げ技能士
- 金属研磨仕上げ技能士
- 切削工具研削技能士
- 製材のこ目立て技能士
- ダイカスト技能士
- 金属材料試験技能士