介護、福祉にまつわる国家資格
介護、福祉にまつわる国家資格を紹介していきます。介護、福祉や福祉に関する仕事は、仕事は大変なものも多いのですが、社会的意義のある仕事でもあります。社会福祉士、介護福祉士かっこ内は、その国家資格の根拠となる法律です。
●社会福祉士・介護福祉士(社会福祉士及び介護福祉士法)
社会福祉士と介護福祉士は、三福祉士と呼ばれる資格です。社会福祉士は、いわゆるソーシャルワーカーの事で、社会福祉の相談や、医師や介護サービス事業者との調整などを行います。(ただしソーシャルワーカーは国家資格ではありませんので、社会福祉士の有資格者ではなくとも名乗ることができます。介護福祉士は、介護者や要介護者に対して、介護に関する指導を行う仕事です。社会福祉士は間接的な支援、介護福祉士は直接的な支援という点で違いがあります。介護福祉士国家試験の合格率は、50%前後、社会福祉士家試験の合格率は、20%〜30%前後になっています。
●精神保健福祉士(精神保健福祉士法)
三福祉士のひとつであり、精神障害者のための福祉に特化したソーシャルワーカーです。社会福祉士に比較して、ジャンルが特化している分、精神保健福祉士国家試験の合格率は60%程度と高めになっています。
●保健師(保助看法)
保健師は、保健所や保健センターに勤務し、地域医療の支えとなったり、企業の産業保健師となったりするのが一般的。保健師になるには、まず看護師国家試験に合格してから保健師国家試験に合格しなければいけません。保健師国家試験の合格率は高く、90%を超えることもありますが、そもそも看護師として学んできた人が受ける試験ですから、簡単な資格とはいえません。保健師は、文部科学省令で定める4科目、8単位の単位を取得すれば、養護教諭(保健室の先生)になることも可能です。また、都道府県労働局へ申請すれば、第1種衛生管理者の資格をとることもできます。
●義肢装具士(義肢装具士法)
義足や義手、運動機能が衰えてしまった方の運動を補助する装具を採寸、作成、調整などを行う仕事です。社会的に意義のある重要な仕事ですが、志望者も少なくマイナーな資格になっています。そもそも受験資格を得られる専門学校や単位取得可能な大学もごく少数。その分やる気のある人が多く、義肢装具士国家試験の合格率は90%ほどです。