技術士は国家資格?それとも民間の資格?
技術士というのは、古くから認められている資格のことです。技術関連で様々な知識と経験を持っている人が、将来的に更なる活躍のために資格を取得しています。この資格ですが、試験が設けられている立派な国家資格です。
この記事では、技術士が国家資格である部分を説明すると同時に、その取得難易度についても紹介します。
なお、技術士の国家資格を目指すのなら、新技術開発センターがオススメです。
技術士は国家資格の1つ
技術士は国家資格の1つです。国家資格として認められているため、保有していると様々なメリットがあります。特に大きなメリットとしては、技術関連の知識と経験をしっかり保有していると判断され、転職等にも大きな役割を果たしている点です。また、会社内でも技術関連の指導を担当する立場として活躍できます。国家資格として認められたのは1983年です。それまでは技術士法に沿って技術力が認定されている程度でしたが、全面的に改正された法律に沿って国家資格が制定され、技術士の資格を取得している人が技術士を名乗れるようになりました。この改正によって、これまでとは異なる形で認定する必要が出たため、技術士試験が導入されることとなります。
技術士の資格を持っていれば、それだけで国から認められている技術士となり、特定の分野で強みを持った人物と認定されます。また、国家資格を保有しているという点は、転職にはとても効果的となります。国家資格を持っているかどうかだけでも、転職時に企業側が欲しいと思える人材と判断されやすくなり、より高い給料と技術を求める仕事を得られるのです。
国家資格は取得難易度がかなり高くなる
技術士は国家資格となりますので、取得の難易度はかなり高くなります。取得したいと考えても、すぐに取得できるわけではありません。取得の際は、一定の条件を満たさなければ試験も受けられません。
試験を受けるためには、最低でも以下の条件をクリアしなければなりません。
●技術士補として最低4年以上の勤務実績を持つ
●一次試験に合格してから4年以上、指定の業務を担当する
これらの条件をクリアしなければなりません。一次試験は誰でも受験できますが、一次試験をクリアしたところで資格は取得できないのです。最低でも一次試験通過後、二次試験までにこれらの実績を得なければなりません。
こうした取得の難易度が高くなっていることに加えて、試験自体の難易度も高くなっていることから、国家資格の中でも難しい資格として知られています。技術士の資格を取得する場合は、相当な努力が必要であると同時に、国家資格の難しさである試験をどのようにクリアしていくのかが重要となっていくのです。
技術士の資格を取るには勉強も大事
国家資格は学習面も重要となっていますが、技術士を取得するために指導をしている人はほとんどいません。自分が会社等で見につけている技術力を最大限に発揮して、試験をクリアしなければなりません。それが他の国家資格との違いと言えます。
他の資格は、どのような試験が出題されているか傾向がわかりやすくなっている他、試験対策を指導している人も結構います。しかし、技術士は担当する仕事ごとに出題傾向が変わっていること、さらには指導をするための技術士がそもそも少ないという理由もあり、独学での勉強を進める必要が多く出ているのです。
資格のためには、自分で学習する習慣をしっかり身に着ける必要があります。
技術士は国家資格でも取得が非常に厳しい
難易度の高い資格を取ることとなりますので、条件をしっかりと整えて学習を続けると同時に、資格を取るという気持ちを強く持って仕事を続けることとなります。取得までにかかる時間も非常に長い技術士は、長期間の仕事と学習をどこまで続けられるかが重要となるでしょう。