そもそも国家資格って?

建築・建設に係わる国家資格

 建築・建設に係わる国家資格を紹介していきます。かっこ内は、その国家資格の根拠となる法律です。

●一級建築士(建築士法)
 建築士の中でも、もっとも難しく、そして多くの設計管理が許される職業が一級建築士です。学校や病院などの延べ面積が500uを超えるものや、延べ面積が1000u以上の3階建て以上の建物などは、一級建築士でなければ設計できません。合格率は10%程度と難関です。

●測量士(測量法)
 測量事業者に配置が義務付けられている資格で、名前の通り測量を行う現場では必須の資格です。ただし、登記目的の測量権限はなく、測量士、もしくは測量士補が測量した結果を登記することはできません。測量士試験の合格率は10%程度と低いのですが、測量士試験以外にも大学、大学、高専などで、測量に関する必要単位を取得した人や、測量士補から実務経験を得れば登録できる、無試験ルートでの登録が多いため、そもそも測量士試験を受けて測量士になる人がほとんどいないことが理由です。数学が苦手でなければ、独学での取得も十分可能な資格です。

●建築施工管理技士(建設業法)
 建築業法は、適正な施工や、発注者を保護する事などを目的として制定されています。建築士法は建築物の質の向上を目的としていますから、建築士はどちらかといえばデザイン中心で、建築施工管理技士は、施工計画や行程管理、安全管理などが中心となります。実務経験がなければ受験資格は得られず、合格率は1級・2級ともに3〜4割程度です。

●発破技士(労働安全衛生法)
 発破技士とは、採石や建設など、爆薬やダイナマイトなどを使って発破を行う現場で活躍する人です。火薬類取扱保安責任者も発破業務が可能ですから、火薬類取扱保安責任者に捕獲すれば発破のみが許される事になります。発破技士は爆薬などを扱う危険な仕事ですからそもそも受験者数が少ないのですが、発破技士試験の合格率は50%と高めになっています。

●技能士(職業能力開発促進法)
 建築・建設関係は工業分野に次いで技能士の多い分野になっています。建築・建設関係の技能士の種類は以下の通りです。

  • さく井(井戸を掘る資格です)
  • 建築板金
  • 冷凍空気調和機器施工
  • 石材施工
  • 建築大工
  • 枠組壁建築
  • かわらぶき
  • とび
  • 左官
  • れんが積み
  • 築炉
  • ブロック建築
  • エーエルシーパネル施工
  • コンクリート積みブロック施工
  • タイル張り、配管
  • 厨房設備施工
  • 型枠施工(鉄筋の柱を作る資格です)
  • 鉄筋施工
  • コンクリート圧送施工
  • 防水施工
  • 樹脂接着剤注入施工
  • 内装仕上げ施工
  • 熱絶縁施工
  • カーテンウォール施工
  • サッシ施工
  • 自動ドア施工
  • バルコニー施工
  • ガラス施工
  • ウェルポイント施工
  • 建築図面製作、塗装、路面標示施工
  • 広告美術仕上げ